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和歌山県立医科大学 麻酔科学教室

後期研修医日記<Blog>

2016年

後期研修医日記その7(坊木先生)

2016年7月

私が麻酔科に興味を持ったのは、5年生の学生実習のときでした。手術麻酔をメインとし、常に目の前の1人の患者さんに集中して向き合うという点で他科とは違う雰囲気があり、術中の全身管理はすべて麻酔科医の手に委ねられている。なんだか面白そうだなぁという印象でした。

そんな私が麻酔科を一生の仕事にしたいと思ったきっかけは、麻酔科を初期研修でローテートした際、外傷性ショックで搬送されてきた患者さんの手術の麻酔に上級医の先生について入らせていただいたときのことでした。崩れたバイタルを立て直しつつ、外科医が手術しやすい状態を整える。そしてどんな緊急時でも焦らず、現状を把握して適切な判断を下す。そんな先生方の姿を見て、この手術の要は麻酔科医であり、少し大げさかもしれませんが本当にかっこいいと思いました。

また、子育てをしながら仕事を続けられているママさん麻酔科医が多いことも魅力でした。私は最終的に麻酔科とマイナー外科とで入局先を悩みましたが、将来家庭を持ち、フルタイムでは働くことが困難だとしても、検診や外来診療だけというのはやりがいがないと考えていました。その点麻酔科であれば、ある程度は制約がかかってしまうとは思いますが、常勤の先生方と同じように麻酔業務に携われると考えました。また、和医大麻酔科では、結婚、出産、育児など家庭の事情に合わせて勤務体制を選べるように制度が整ってきていることも特筆すべき点だと思います。

4月から6月の3か月間は救急部で勤務しており、麻酔科医として業務に携わり始めてからはちょうど1ヶ月が経ちました。学ばせていただいている立場としてこれからも1例1例を大切にし、患者さんにとってよりよい麻酔をかけられるよう日々精進したいと思います。

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