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和歌山県立医科大学 麻酔科学教室

後期研修医日記<Blog>

2016年

後期研修医日記その8(西畑先生)

2016年11月

後期研修医の1年目の西畑といいます。

今年の4月に麻酔科に入局しましたが、最初の3ヵ月間は救急部にて勤務していました。そして、7月から麻酔科勤務が始まり、今やもう4カ月が経とうとしています。

最初は、麻酔業務だけでなく、他の仕事を覚えることが多く、やはりなかなか麻酔だけに集中できず、しんどくなる時期もありましたが、その仕事にも少しずつ慣れてきて、今は、神経ブロック、硬膜外麻酔、脊椎くも膜下麻酔など の手技が少しずつ上達し、また、重症の合併症を有する患者さんの麻酔を経験したりと、毎日充実した麻酔科ライフを過ごせるになってきました。

麻酔科は患者さんとのコミュニケーションが少ないといわれていますが、その少ない中で、手術の前に、患者さんとどのような会話ができるかが大事になってくると思っています。「先生に任すわ、よろしく」「大丈夫ですかね、手術初めてなんで怖いです」、おおらかなおっちゃん、心配症のおばあちゃん、すぐ泣いてしまう男の子など、やはりいろんな患者さんが手術(麻酔)を受けられるので、この先生にやったら麻酔されても大丈夫やよと思っていただけるように、術前診察の短い時間で患者さんと良好な(信頼、安心を得られるような)コミュニケーションができるように頑張っていきたいと思います。

少し自己紹介。

僕は九度山町(大河ドラマ‘真田丸’で最近有名になってきた町です。皆さんどうぞお越しください!)という田舎で生まれ育ちました。九度山町は病院が少なく、子供のころ、風邪をひくと、病院にはおじいちゃんやおばあちゃんばっかりという環境でした。最近になって、地元のおじいちゃんやおばあちゃんたちは、畑仕事で疲弊した肩や腰の痛みはどうしているんだろうと思うようになりました。もちろん、近くにペインクリニックの病院もあるはずなく、おそらく近くの病院で鎮痛薬を処方してもらいながら畑仕事を続けていくしかないのかなと淋しく思いました。今後この麻酔科で学んでいくで知識を生かして、将来は地元の人たちに少しでも貢献できたらなと思い、日々精進していきたいと思います。

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