がんと診断された時から行う、身体と心の苦痛をやわらげるためのケアのこと

緩和ケアとは

2人に1人が、がんになる時代です。
がん患者さんは、病気の症状のほかに、痛みや倦怠感などのさまざまな身体の症状や落ち込みや不安などの心の苦痛を経験します。「緩和ケア」とは、がんと診断された時から行う、身体と心の苦痛をやわらげるためのケアです。
緩和ケアは、がんと診断された時から受けることができます。早い時期から緩和ケアを受けることで、治療中に経験する苦痛な症状が和らぎ、治療に取り組む力がわいてくるなどのメリットがあります。

緩和ケアの専門スタッフ

緩和ケアは、病院によって違いはありますが、医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、栄養士などがチームになって、がん患者さんとご家族をケアしています。

緩和ケアを受ける場所は?

がん診療連携拠点病院には、緩和ケアの専門チームがあります。全国に緩和ケア病棟のある施設が350施設ほどあります。また、緩和ケアの診察や往診をしてくれる診療所やクリニックもあります。
緩和ケアは治療中の病院、緩和ケア病棟、自宅など、どこでも受けることができます。
緩和ケアを受けたいと思ったときは、近くのがん相談支援センターなどに相談するとアドバイスがもらえます。

メッセージ

がんになったとき、身体や心の苦痛を和らげるケア(緩和ケア)があることを知っておいてください。緩和ケアは、治療を充実させたり、自分らしく生きていくための大切なケアです。苦痛が和らぐと、生活の質も向上します。
「緩和ケアを受けたい」と思ったら、まずは、近くの医療者に相談してください。