2024年
後期研修医日記その36(新藤 暉久)
2024年2月
令和5年度入局の新藤暉久と申します。この文章を書いているうちに一年が終わろうとしています。振り返れば、4月以降は怒涛のように走り抜けてきたように思います。研修医の後半も麻酔科ローテ―トしていたので、正確には2月以降は麻酔科で仕事をしているわけですが、まだ自分の中では日々の症例の中で新しい気づきや反省を繰り返す毎日です。しかし、初めのころよりは少しずつではありますが手技や視野が広がっていくことを実感してもいます。
私は和医大で研修医としてスタートしましたが、もともとの出身は兵庫県で大学は鹿児島大学で学びました。なぜ和歌山に?とよく聞かれるので少し経緯を書き記そうと思います。麻酔科は学生時代よりポリクリなどを通して将来の進路候補には入っていました。その当時、集中治療などに興味があり、鹿児島大学では救急の教授も麻酔科出身であったことから術後患者の全身管理や急性期管理などを見せていただきました。初期研修で関西に戻ることになり研修先として和医大を選びました。麻酔科をローテートして感じたのは、手術場の麻酔以外に様々な分野があること、多様な症例が医大に集まることでした。麻酔に進むなら和歌山にしようと考えた理由の一つでした。また入局する際に同期が多かったのも一つでした。
実際に入局後は慣れないうちはなかなか大変なことも多かったことは事実です。行う手技も増えるなか、なぜか入らなくなるVラインやAライン、研修医の時とは異なりアセスメントを短時間で判断しなければならないなど…。しかし、その度に上級医の先生方がしかっりと教えていただき、同期と励ましあいながら助け合いながら仕事ができたおかげでここまで来られました。今後は心臓麻酔もはじまり、また関連病院での研修もあります。自分は要領がよい人間ではないので、ご指導いただく先生方にはご迷惑をおかけするかもしれません。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。