ごあいさつ
和歌山県立医科大学附属病院は平成11年に緩和ケア病棟を開設し、国内としてはいち早く緩和ケアに取り組んでいました。それから遅れること8年、平成19年にようやく緩和ケアチームが活動を開始しました。
がんの治療を受けている間、どれだけからだが痛くても・どれだけこころがつらくても、じっと耐えて治療を受け続けないといけないのでしょうか? 近年、手術・放射線治療、とくにがん薬物治療は目まぐるしい進歩を遂げています。がんという病気と付き合いながら生活する期間は、格段に長くなっています。
以前は「緩和ケア」というと “治ることが期待できないとき”、”もう最期のとき” にうける医療でしたが、いまはそうではありません。
がんという病気と付き合いながら、よりよい生活・よりよい人生を送ることができるように、からだやこころのつらさを軽くするための医療が、現代の「緩和ケア」です。わたくしども緩和ケアチームは「からだの痛みやこころのつらさを少なくして、日常の生活を送ってもらうこと」を合言葉に、日々の診療をおこなっています。
がんという病気と付き合いながら、よりよい生活・よりよい人生を送ることができるように、あなたも「緩和ケア」を受けてみませんか?