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和歌山県立医科大学 麻酔科学教室

後期研修医日記<Blog>

2015年

後期研修医日記その5(土山先生)

2015年9月

私は和歌山生まれの和歌山育ちで、和歌山県立医科大学を卒業し、同大学での研修を終え、今年の4月から麻酔科に入局しました。4月から6月までは救急部に出向していたため、実際は7月から麻酔科としてスタートを切ったところです。

父が麻酔科であったため、研修医のころから麻酔科に興味はありましたが、呼吸器外科を研修した時に直接手術によって病変を取り除き患者さんに感謝されるところを見て外科にも惹きつけられるものがありました。しかし、研修1年目の1月に麻酔科を研修させていただいた際に、腹部大動脈瘤の人工血管置換術の麻酔を見学する機会を頂き、手術操作に応じてのvolume管理やカテコラミンの使い時など、劇的に変化する循環動態を管理することに魅力を感じ、麻酔科に入局することに決めました。

入局してからは研修医の時に経験した症例に加え、硬膜外麻酔や帝王切開、ブロックなど研修医の時では見ていることしかできなかったこともできるようになり、日々勉強することでいっぱいですが、自分が挿入した硬膜外麻酔により患者さんが痛みなく過ごせているという言葉を頂くと、やりがいを感じます。ブロックの症例ではまだまだ初めてみる手技が多く、解剖を本で見ていっても実際に先生がエコーで描出しているものと頭の中で照らし合わせるのが難しいですが、何回も経験することで少しずつイメージがつかめてくると信じて繰り返す毎日です。

手術麻酔以外にも、麻酔科には緩和医療やペインクリニック、無痛分娩、集中治療などさまざまな分野があり、また手術麻酔の中にも小児や心臓などの専門分野があるので、徐々に自分の極める道を見つけていきたいと思います。

今は日々の手術麻酔と格闘する毎日で自分のことで手一杯ですが、これからいろいろな状況に対応できる力を身に付け、患者さんにより安心・安全な麻酔を、外科の先生方がより手術しやすい状況を作っていけるように精進したいと思います。

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